手帳としてのマルチパートファイル

エグザコンタのマルチパートファイルという製品がありまして、
http://www.wada-denki.co.jp/bunguho/ctlg0793.html
特に思い入れがある文房具ではなかったのだけど、気がつけば毎日持ち歩いて使っていた。1年とちょっとで、タブや角はぼろぼろになってしまった。一応タブは補強してみたんだけど。


ところで、今年はスケジュール帳が落ち着かない年だった。初めはモールスキンポケットのダイアリーを買ってみて、やっぱりバーチカルがいい、しかも24時間タイプがいい、と伊東屋オリジナルの手帳を取り寄せ、しかしもっと大きいのが欲しいとクオバディスのH24/24を購入した。これで落ち着くかと思いきや、である。
9月になって、来年はどうしようか、自分にとって使いやすい本当にスケジューラーとはどんなものかと考え始めたら、いろいろ気になりだして止まらなくなった。
1日は24時間で、空白の時間だってそれは「空白」というスケジュールなんだから24時間表記のバーチカルタイプがいいのだ、と思いこんでいたが、どうも仕事とプライベートでスイッチを入れ替えないとストレスがたまる性分であることに気がついて、これを却下。しかも記入スペースは大きければ大きいほどいい。だいたい、自分の仕事ではいつも身につけていなきゃいけないってわけでもないぞ、ということもわかってきた。そうだ、どうせいつもA4のマルチパートファイルを持ち歩いているんだから、スケジューラーもここはどーんとA4でいこうじゃないか。A4でそろえたほうが鞄の中もすっきりするだろうし。スケジュール以外のメモもたくさんかけるのがいいなあ。
しかし、そうそう希望通りの製品はない。じゃあ自分でつくろう。パソコンで造ってプリントアウトすればいいんだし。でも製本をどうしようかなあ。うん? いいか、閉じずにそのまんまマルチパートファイルに放り込んでしまえば。
というわけで最近は以下の写真のような状況になっている。

1週間見開き(というか1枚)バーチカルタイプ、時刻は8時から20時まで。ポイントは時間を区切る罫線を入れないこと。罫線入れちゃうとこれにとらわれて書きにくいのだ。所要時間は時刻から時刻に線を引っ張ればいい。それがわかりやすいように、ということと目に楽しいように色も2色つけている。下部のメモ欄をあえて囲んであるのは、上のスケジュール欄とメモが混乱しないようにするため。筆記用具は信頼文具舗で買った「ステッドラー トリプラス SPRGセット」。マルチパートファイルに挟み込んでもたいして厚くならないし、ファイル自体はゴムで止めちゃうから落ちる心配もそうはない。
これでスケジュール帳が1冊なくなったので鞄の中もすっきり。
マルチパートファイルの前の方には直近で必要な書類、真ん中あたりにスケジュール帳、次にこれから必要になってくる書類をエセルテのラベルクリップで分類してどさどさと放り込んである。それからリーガルパッドや、一番後ろにはプライベートな書類。うーん、まるでシステム手帳だなあ。あるいは、ファイリングと手帳が混在しているというか。
いつの間にか、このマルチパートファイルが仕事道具の中核になっていてびっくり。初めに書いたように、それほど思い入れはないまま、なんとなく使っていたのだ。実はもっとも身近にあって頻繁に利用する文房具だった。いい文房具ってのは、こういうものなのかもしれない。


……と、ここまで書いてきてなんだけど、次はgoogle calendarに興味津々。ちょっと使ってみたら、シンプルで感じがいいじゃないの。携帯電話からの閲覧もなんとかなりそうだし。