手帳の話、続き

「ほぼ日手帳からモールスキンへ」の続き。いただいたコメントにさらにコメントつけようとしたら長くなったのでエントリとして独立させます。今回はモールスキンの宣伝をします。あとで「時間」についても書きます。

モールスキンのいいところは、

  1. ページ数がたっぷり
  2. 手になじむ大きさ
  3. 頑丈
  4. 開いた置いたときに閉じない
  5. ゴムバンドがついている
  6. ポケットがついている
  7. とてもシンプル

つまり、「持ち歩いてメモをとる」という基本的な作業を気持ちよくこなすための工夫がしっかりしていて、自分次第でどんどん使いやすくできる、という話をこれからします。

ルカちゃんさんは「僕も手帳にはこだわりがあった。手帳を使いこなさければならない強迫観念があった」と書いてます。機能満載の手帳がいろいろあるし、手帳術の本もいろいろ出てますが、まずはなんでもないシンプルな手帳から始めてみるのがいいのかもしれません。その上で必要だな、と感じた機能を付け加えていく。モールスキンはそんな使い方に向いていると思います。

基本的にはどこにでもあるノートにすぎないのになぜここまで愛されるのか。初めは僕も「ただのノートが1600円てどういうことよ」と思いました。これが実物を手にとって使い始めてみるとわかるのですが、ページ数がたっぷりあって、手になじむ大きさで、頑丈で、開いて置いたときに閉じなくて、ゴムバンドがついてて、おまけにポケットもある、そんな一つひとつはありふれた特長が全部そろっているノートは意外にない。たぶん僕の使い方なら2ヶ月で1冊消費することになりそうですが、1月800円なら一日中肌身離さず持ち歩く道具としては別に高くないでしょう?

1冊100円の大学ノートでもとりあえず困らないだろうなとは思います。でも、あのページ数では一月も持たないでしょう。開いたとき、一度折り返さないと閉じてしまうでしょう。立って書くときは手に力を入れてしっかりもたないと、ふにゃふにゃと書きにくいでしょう。ポケットに入れたら曲がってしまう。鞄に放り込んだときは、ページが開いてほかの物とごっちゃになってページが揉みくちゃになるかもしれない。気にしなければ些細なことだけど、気にし始めるとつまらないストレスが溜まっていく。

だから、モールスキンなのです。持ち歩いて、手に持って、メモをする。そのための心地よい環境がここにできあがっている。あとは自分がそこに何を付け加えていくか。

モールスキンなら、表紙が頑丈だから裏には付箋紙がストックしておけるし、ゴムバンドで閉じられるから外れてどこかにいってしまうこともない。スケジュール欄がほしければ僕みたいに書いてしまってもいいし(ページ数はたっぷりあるのだから、何ヶ月分なんて悩まずに3ヶ月分でも半年分でも書いてしまえばいい)、後ろのポケットにハンディピックやシステム手帳用のリフィルを入れてみてもいい。路線図や年齢早見表がほしければネットで探して印刷して貼り付ければいい。なんならペンクリップ(レポーターには使えないけど)もブックマークも。

機能を付け加えていくにはシステム手帳のほうが向いているでしょうが、ひょいとポケットに入れられない。表紙とページの段差は、手に持ってたくさんメモを取るには不向きです。逆に、いつも鞄を持ち歩く人や座って書くことが多い人にはすばらしい道具になると思います。ただ、いきなり勢い込んで立派なシステム手帳を買うなら、とりあえずモールスキンから始めたらどうだろう、と思うのです。