今年読んだ本から、印象に残った10冊
を思い出しながら書いてみる。
- 佐藤健寿『X51.ORG THE ODYSSEY』夏目書房
- 内藤朝雄『“いじめ学”の時代』柏書房
- 赤木智弘『若者を見殺しにする国 私を戦争に向かわせるものは何か』双風舎
- 本田由紀, 内藤朝雄, 後藤和智『「ニート」って言うな! (光文社新書)』光文社
- 福田ますみ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』新潮社
- 西岡研介『マングローブ―テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実』講談社
- 小学館辞典編集部『句読点、記号・符号活用辞典。』小学館
- 疋田智『それでも自転車に乗り続ける7つの理由』朝日新聞社
- 大川豊『日本インディーズ候補列伝(DVD付)』扶桑社
- 高野秀行『怪獣記』講談社
番号は便宜上のもので順位を付けたものではない。1は『ムー』少年だった私には青春の落ち穂拾いという感じで、なんか他人事ではないというか。2はいじめをなくしたかったらクラスをなくしてしまえという論旨がわかりやすかった。3は見事にアジられて心が動いた。4は3とあわせて読むとますます俗流若者論をぶつ大人たちを殴りたくなるかも。5、6はは雑誌報道ならではの労作にして収穫。7は句点も読点も正しい日本語の書き方のルールの一つとしてあたりまえに使っているけど、割と新しい記号なんだよなあ、とわかっただけでもおもしろかった。8は自転車を買う引き金になったので。9は類書がないというだけですごい。目の付け所の良さと地道な取材がしっかり実を結んでいる。10は、今年は高野秀行に出会った年だったなあという思いを込めて新刊から。
リストアップしてから、ノンフィクションばっかりであることに気づいた。小説も読んでないわけじゃないのに。ぱっと思いついたところを挙げると、有栖川有栖『女王国の城 (創元クライム・クラブ)』、近藤史恵『サクリファイス』、金城一紀『映画篇』がおもしろかった、と思う(記憶力が減退してるなあ)。