姑獲鳥の夏

けれん味たっぷりというか、はったりが効いている映像が楽しかった。が、原作のファンからすると、京極堂の憑き物落としのシーンはもっともっと格好いいはずだと云いたくなる。あんなボサボサの髪で椅子に座ってかったるそうにしゃべったりはしないはずだあ。榎木津はもっと弾けていていいし。ちっともカタルシスの快感がないじゃないか。原作と比べてああだこうだいう映画評なんて嫌いなんだが、どうもせっかくの原作の魅力が生かされていないとつい云ってしまうな。