『御巣高山』を見た−ヤァヤァ、フミキがやってきた2−

なんか期待されたり心配されたりしましたが、無事に行ってきましたよ。以下レポートです。

会場の入り口では小さなかわいらしい男の子を連れた若い女性が受付をしていた。
観衆は100人弱といったところ。客席の中程に映写機が据えてあったので、監督を観察しようと斜め後ろあたりに陣取ってみる。
やがて豊かな白髪をたたえたがっしりした男性が、ハンカチで手を拭きながら会場に入ってきた。監督だ。ずいぶん昔にテレビの深夜番組でちらっと見たことしかなかったから、ずいぶんお年を召した印象。
定刻になると監督からあいさつ。内容の紹介と、35ミリで昨年1月に撮影したけれどここには16ミリの映写機しかなかったり、音も悪いけどごめんなさいといったような内容。
上映が始まると、監督、映写機の横にラジカセを2台おいて頻繁にカセットテープを入れ替えては再生している。なんと音声はここから流しているようなのだ。でも映像とずれることはほとんどなかった。みごとなDJぶりだ。
内容については先日も紹介したAOGPBLOGさんの記事、
http://aogp.seesaa.net/article/6708981.html
を参考に。
というか、音はずれてはなかったけど聞き取りにくくて、完全に把握できていない。まあ、どういうわけか8月12日の御巣高山に雪が積もり猛吹雪が起きていたり、後半にスリラータッチのシークエンスがあったり、主演の渡邊監督が大立ち回りを演じるチャンバラシーンがあったりしたのが意外でちょっとだけおもしろかった。80分間、あまり飽きずに見られたし。
上映終了とともに監督から「ありがとうございました」の一言。拍手はなし。
上映中に席を立つ人は数人程度で、ほとんどのお客さんは一応、最後まで残っていた。とはいえ終了したとたんに立ち上がる人が多かったから、がまんしてたのかな。
みんなちょっと戸惑ったような顔をして会場を後にする。受付では監督のこれまでの作品のパンフレットを売っていて、何人か買っていた。


レポートはこんな感じです。正直なところ、拍子抜けしました。暴動も起きなかったし(ぉぃ)。松本のお客さんが温厚なのか、これまでの作品に比べるとまともなほうだったのか。作品を見た感じでは、「まともなほう」だったのかなあ、と思っているのですが。街を覆ったおどろおどろしいポスターの群れはあれはあれで大がかりなアートプロジェクトと捉えてもいいかなという気がするし。
と、無理に楽しい思い出にしようとしている気がしないでもない。帰宅してニュースをチェックしてたら小野寺歩は結婚するっていうし。ちぇ。
写真は受付でくれたチラシ。